セブン深夜閉店　オーナーの明かす心境とは

苦しい心境　「情勢が変わった」と話すオーナー

今回実験に参加するセブンのオーナーは午前０時から７時までの間店を閉めることにしたそうです。

通常は日中の勤務に加え、

一時帰宅したのち午後の１０時から午前３時まで働くというスケジュールになっています。

ですがトラブルなどで呼び出されることがあるため、「休息と安心を得るのが一番の目的です」

ということです。

オーナーのお店の一日の売上高は約５０万円ほど。

深夜早朝体を占めるため数万円の減少にはなりますが、

深夜割増になった人件費二人分が浮くため、結果的には収益自体はアップするのではということ。

ですが、早朝にくる雑誌の配送を受けられないため雑誌を販売できなくなるデメリットがあるそうですが

「店を占める安らぎには代えがたい」といいます。

募る本部への不信感

「かつては今の倍近い売り上げがありましたが、近くに同じセブンの出店が相次いで下がってしまいました」

と特定の地域に集中的に出店して商圏を押さえる本部の戦略への不信感をくちにします。

「募集をしても本当に人が集まらない、深夜のバイトを１人にするだけでも助かります」

と深刻な人手不足による苦しい胸の内を吐き出すようにオーナーは語ります。

浮き彫りになる業界の王セブンの「闇」

今回の実験ではありますが、時短営業をする背景には

年明け早々に話題になった、ある事件が背景にあるようです。

それは２４時間営業に限界があるとして

深夜から早朝の営業をやめたオーナーに対し、

本部は２４時間営業に戻さない場合契約を解除し、

約１７００万の違約金を支払うようせまったという事件です。

オーナー側としては人手不足から深夜から早朝の営業ができないため、

以前から時短営業についてずっと訴え続けていました。

しかし、訴えには応じず１週間本部からの社員を派遣するというサポートのみだったということです。

オーナーは病気の奥さんのために通院しながら店を維持し続け、

帰省中の大学生の息子さんに一時的に手伝ってもらったりもしましたが、

それでも状況が好転しない大変苦しいオーナー側の事情が明るみになりました、

オーナーへの同情の声と血も涙もない様なセブン本社を批判する声が上がります。

働き方改革等の時世が後押しする形で、本社のほうも渋々といった形ではありますが、

時短にむけて調整していくという端末を迎えました。

また、これにともない様々なセブンの闇が噴出していったということも大きかったようです。

例えば、親の通夜を途中で抜け出さなくてはならなくなったというオーナーや、

豪雪地帯で安全性が確保できないと訴えたにもかかわらず、

その訴えを退け結果オーナーの奥さんは雪かきなどの疲労から緊急搬送され、

オーナー自体は約５０時間不眠で働くことになったそうです。

ほかにも、横断歩道を挟んでセブンが乱立しまるで竹林のタケノコのように、

出店した結果、客と従業員という限られた資源を同じ会社内で奪い合うという、

目も当てられない事態に発展した地域もあるそうです。

セブン本社の語る「社会インフラとしてのセブン」という矛盾

社会インフラのため２４時間３６５日休むことは許さないという本社の意向ですが、

その社会インフラが悲鳴を上げ続けていることを無視し続けていることに

「本当に必要なのか」と疑問を抱かざるを得ません。

最後に

今回の実験は約３か月かけて収益や作業性、物流面、労務問題などを検証していくということですが、

ネットでは「本当に検証する気があるのか」と疑問視する声もあるようです。

なかには「データをでっちあげてやっぱり２４時間営業は必要だちう結果に持っていきたいだけなのではないか」

という厳しい声もあります。

なんにせよ、これがコンビニの２４時間営業の見直しになるきっかけになってほしいものです。