仁徳天皇陵古墳に世界遺産登録勧告に対する世間の反応は?
今回の世界遺産への登録に、かなりの関心が集まっています。
いくつか紹介しますと、
世界遺産に値するとは思うが、ここのところかなりのペースで増えていて有り難みを感じない
認められることは悪くはないがあまり翻弄されて欲しくない、
多額の金銭をとられるなら日本は日本なりに独自の保護やPRをすれば良い。
世界遺産登録については素直に喜びますが、
一般人は中には入れませんし、
あの特徴的な形も上空からじゃないと見えません。
正直、今のままだと残念な観光地になってしまうので、
かなりの工夫が必要と思います。
世界遺産登録の意義は人類の後世に残すべきものを
保存するためなので、登録されたからといって、
皆が心配しているような観光地化する必要は特にありません。
ただ、これまで大阪に来ても堺など南の方に来たことがない人など、
一定の呼び水にはなるでしょう。
もちろん、宮内庁管轄の陵墓なので中には入れませんが、
堺市博物館に行けばVRが見れますし、
八尾空港からセスナで見るプランもあります。
国の繁栄を願われた天皇です。
この登録をきっかけに、まちが活気づくのであれば、
天皇さまも本望ではないでしょうか。
yahooコメントより
という具合で、おおむね好意的ではありますが
たくさんの課題が残っているため
それらを今後どうするのか心配する声が多く寄せられています.
仁徳天皇陵古墳とはどういったものなの?
今回の目玉となる仁徳天皇陵古墳は大仙陵古墳または大山古墳といい、
かの有名なクフ王のピラミッド、秦の始皇帝墓陵に並ぶ「世界三大墳墓」として有名です。
その全長は長さ840メートル、幅654メートル、高さ35.8メートルという全国でも類を見ない巨大さとなっています。
世界三大というだけあってその巨大さは並みのものではありません。
またこの古墳が作られた時代は採集されている円筒埴輪や須恵器の特徴から5世紀前半から半ばに作られたものと言われており、
この巨大な古墳を囲むように中小の古墳が配置されていることから、被災者の権力や身分の高さを表しているともいわれます。
デザインにしても異質で帆立て貝形や方形といった幾何学的なデザインから、
当時としては類を見ない高い築造技術があったということが垣間見えます。
仁徳天皇陵古墳の秘密とは
この仁徳天皇陵にはある秘密があるのをご存じでしょうか、
その秘密というのは、「埋葬されているのがだれかわかってない」というものです。
ここで疑問に思った方もいると思います「仁徳天皇陵と名前がついているのに誰が埋葬されているかわからないとはどういうことか」と。
天皇陵であるため宮内庁からは「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」として登録されており、
埋葬されているのは「第16代仁徳天皇」であるとされています。
では何が問題なのでしょうか。
実はこの記述には政治的思想が主張されており、学術的な根拠に乏しいといわれているのです。
2018年にも調査が行われましたが、決定的な証拠にはならずまだ謎のままなのです。
仁徳天皇陵が「がっかり名所」といわれる理由とは
仁徳天皇陵は「がっかり名所」「がっかり観光地」と言われています。
なぜなら巨大さゆえに、残念ながらその特徴的な形は高いところから出ないと見えないからです。
しかも天皇陵ということで宮内庁の管轄にあり厳重に管理されているため
ドローンなどの空撮はおろか、立ち入ることすら禁止されています。
そのため近くで見てみるとただの森でしかないのです。
これでは「がっかり名所」などと言われても仕方ないのかもしれません。
また、場所が大阪府堺市堺区大仙町という町の都会のど真ん中に突如森が出現したような、
そんな様相をしており、もっとも近いアクセス手段がJR阪和線「百舌鳥駅」しかないというように、
他のアクセス手段が用意されていないのです。
これでは、ツアーなどが組まれようものなら混雑は必至です。
まとめに
世界遺産に登録させるのは、何も観光のためだけではありません。
ですが、世界遺産ツアー等が組まれることは目に見えています。
そのため、これを機にどうやって「がっかり名所」を脱却するのか
今後の動向が気になります。