車のフロントガラスの正しい解氷方法とは　熱湯は厳禁

解氷スプレーとスクレーパーが一番効果的

 

実は車の窓ガラスが凍っているのは、夜の間に空気中に

放出された水分が窓ガラスの表面にくっついて凍っているだけなので、

窓ガラス自体ではなく、窓ガラスの表面についた氷だけなんです。

そのため、スクレーパーなどで窓ガラスの表面をガリガリと削ってやるのが、

原始的ではありますが最も手っ取り早い対処法になります。

ただ、金属などを使うと窓ガラスの表面まで傷つけてしまうので、

カー用品店で専用のグッズを購入する必要が出てきます。

そのため最も手軽な方法として、解氷スプレーを使うのが一番手っ取り早いでしょう。

代用品として、エタノールなどの揮発性の高いアルコールと水を２対１の割合で混ぜ合わせたものを

スプレーボトルなどに詰めて使うこともできます。

 

熱湯が厳禁な理由とは

 

最も素早く効果的な解決方法を上げましたが、

それではなぜ熱湯やぬるま湯ではいけないのでしょうか。

理由としては２つが挙げられます、

 

まず１つ目の理由として、お湯が当たったところの小売りが一瞬で溶けるも、

かけたお湯が新しい氷になってしまい、結果的に溶ける前よりも厚い氷の層が

出来てしまうという悪循環に陥ってしまうからです。

 

２つ目の理由として、ガラスがひび割れる危険性があるからです。

実は車のフロントガラスは、事故の衝撃で割れても飛び散らないように、

複数の素材を組み合わせたものになっているのですが、

それぞれの素材で熱膨張率が違うため、

熱湯がかけられた際の急激な温度変化に耐え切れず、

結果ひび割れにつながってしまいかねません。

飛び石などでできる小さな傷と違い、

線上のヒビとなると修理のしようがないため、

下手をすればフロントガラス丸々交換なんていう大変な出費になりかねません。

そのため熱湯をかけるなんて短慮を起こさないようにしましょう。

 

そのほかの対処法

 

手早い方法として解氷スプレーを上げましたが、

実はもっと簡単でお金のかからない方法があります。

 

それはズバリ暖機運転。

 

ようするに、出発ギリギリではなくあらかじめ車のエンジンをかけておき、

出発する時点で氷が解けた状態にしておくことです。

クルマにあらかじめリモコンエンジンスターターを設置しておき、

出発前にエンジンをかけておく、これだけで快適に車を使うことができます。

 

他にも、あらかじめ窓ガラスにカバーをかけることでそもそも氷が付かないようにするという方法も効果的です。

もしくはフロントガラスに撥水剤を塗布しておき、スクレーパーで落としやすい状態にすることも一つの手です。

 

さいごに

これからますます寒くなりますが、

「急いては事を仕損じる」という言葉があるように、

早め早めの準備こそが大切になってくるのでしょう。